紫陽花

もうすぐ6月。

梅雨の季節が近づいてきました。

アジサイの季節です。

アジサイは梅雨空が似合う花。


アジサイは日本原産の植物で、18世紀にイギリスに導入され

様々な品種改良が進められてきました。

そして花が大きく花色も鮮やかな西洋アジサイが日本に逆輸入され

在来種と区別するため「ハイドランジア」と呼ばれることもあります。

お花屋さんでは豊富な花色のアジサイを目にすることができます。


アジサイ(紫陽花) 

別名:七変化

学名:Hydrangea macrohylla  ユキノシタ科

Hydrangeaは「水の器」 macrohyllaは「大きい葉」の意味


江戸時代に長崎の出島に来日した

ドイツ人医師のシーボルトがこの花に魅せられ

帰国時に持ち帰り

学名に愛人のお滝さん(楠本滝さん)の名前を入れ

Hydrangea otaksa(オタクサ)と命名したのは有名な話です。

(実際には学名には採用されなかったそうです)

ちなみに、お滝さんとシーボルトの娘 イネさんは

日本初の女性産科医です。



話が飛びましたが

お庭で咲いたアジサイを、お部屋でも切り花として楽しむ時に

ちょっとしたコツがあります。

アジサイは水揚げが悪いのです。


まず、切ってきたアジサイの下葉を落とします。

いつものように水切りをしますが、

水切りをした後

切り口の中の白い綿部分を取り除いてしまいます。


これは水の浸透を早める効果があるそうです。


さらに切り口にミョウバンを付けます。

ミョウバンを付けることで、灰汁が抜け、水の吸い上げがよくなるそうです。

またバクテリアの繁殖も抑えられ、水が下がりにくいとされています。


私がいけばなの先生に教わった方法は

水切り後、切り口をハサミで縦に割り、中の綿を取り出した後、

そこにミョウバンを擦り込みワイヤーで巻く方法です。


ワイヤーで巻くのは、剣山を使っていける時に

茎を補強するためだと思われます。


ミョウバンがないときは、茎を焼く方法も有効です。

熱気でお花が痛まないように新聞でアジサイの花をくるみ

茎の先をガスコンロの火などで真っ赤になるまで焼いてください。

その後すぐに水を張った容器に茎をつけて水揚げさせます。

(なるべく深水がいいと思います)


飾ったあとは、

毎日水を取り替え

水切りをしてあげてください。

茎のぬめりも洗います。


茎が短くなるまで

できるだけ長くお花を楽しんであげて下さいね。

鴻巣市環境緑のグループ

平成20年4月1日より鴻巣市都市公園の指定管理者として、 市内20ヶ所の公園を管理運営しています。

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